中国にも日本のゴールデンウィークに類似した名称の大型連休があり、中国語で「黄金周」(huángjīn zhōu)と呼ばれる。これは、中国政府が経済効果をねらって1999年10月1日から導入した制度である。なお、「周」は「週」の簡体字である。

中国の黄金週は2009年現在、年に2回設定されている。

春節(旧正月)から始まる1週間

国慶節(10月1日)から始まる1週間

いずれも、3日間の法定休日に2日間の振替休日を加え、さらに土日を連続させて7連休にしている。2日間の振替休日は、直前の土日をこの期間に振り替える。

2007年度までは「労働節(5月1日)から始まる1週間」も黄金週であったが、中国政府の意向で2008年度以降は3連休に短縮されている。ただし、2009年度は広東省のみ7連休が実施される。

問題点

この時期が「ゴールデンウィーク」と呼ばれ、その期間の祝日(休日)が普通の祝日・休日と異なる扱いをされることや、長期連休化していることについて、以下の問題点を挙げる人もいる。

この時期の祝日の意義が顧みられなくなること。

この時期の存在による、教育・勤労効率の悪化。一例として「五月病」があり、今春に生活環境が大きく変化した者の中で、新しい生活や環境に適応できず、ゴールデンウィーク中に疲れが一気に噴き出す、長い休みの影響で学校や職場への行く気を削ぐ[9]などの要因から、ゴールデンウィーク明け頃から理由不明確な体や心の不調に陥る症状が見受けられる場合がある。

この時期における行楽地・交通機関や祭り・イベント会場の過度の混雑。

これらの解消を目的として、2010年現在、連休時期を地方ごとに異なる時期に定め、休日を分散化する計画が検討されているが、国内でありながら地域によって平日と休日が異なることで、商取引や金融システムなどの経済活動や、遠方への単身赴任者が帰省しても現地では平日のために家族と一緒過ごせない、などの問題が挙がっている。欧米に比べて休暇日数が少ない日本の大型連休は“ゴールデン”との名称はいささか疑問視されることがある。